2018年10月19日

新しい秋を

今日の日は二度と来ない。
こんな美しい秋も、もう来ない。
あるのは新しい秋。

私はこの秋、仕事を辞めて7年になります。
以前はMacオペレーターという仕事をしていました。イラストレーターやフォトショップを使い印刷物を作る仕事です。パートでその仕事をして、空いている時間で作品を制作したりしていました。
もっと稼いで、いつかは自分のやりたい事を仕事にしたいと思ってました。もっと自分がきちんとしてから…もっと頑張らないと、とずっと思っていました。しかし、そのいつかはいつまで経っても来ませんでした。
私はずっと周囲が私を認めてくれたら自分のやりたい事をやろうと、認められるような自分にならないといけないんだと思っていました。

けれど、体調を崩したのがきっかけとなり、仕事を辞める事になりました。
その時はとてもとても怖かった。仕事をしない、何もしない自分には価値がないと思っていました。転職もすぐにできそうなほど年齢も若くないし、経験も少ない。ハローワークへ行ってもやりたい仕事が見つからない。
日に日に焦りが募るなか、ある日ふっと気づきました。
一度だって、自分のやりたい事だけを全力でやった事があっただろうか?いつも、どこかで自分には無理だという思いがあった。
私は人生に一度だけの我が儘を押し通す事に決めました。
私はインスタレーションをする!

そこから私のあてどない旅が始まりました。現状は全然かっこよくないです。
始めたら、今度は終わりがくるのが怖くなった。いつか続けられなくなったらと、資金的にも、もう来月は無理かもしれないと、そんな思いが常にありました。
自分の好きなことだけをするということは臆病な自分と向き合うこと、人に迷惑をかけること、でもありました。

今、振り返って、7年間。たくさんたくさん創りました。自分のなかで新しいいろんなアイディアと出会いました。苦しい事もあったけど、無くしたものもあったけど、その先を信じて創りました。ひとつひとつのイベントをいいものにしようと、それでダメならその時に考えようと、いい大人なのに将来の計画性ゼロで生きてきました。
誰かに認められるとか、そんな事ではなく、自分らしい何かを創れた時に、ようやく自分に戻れたような気がしています。
特に何か残ってるものも、積み上げた実績もないけれど、悔いのない7年間だったと思います。

私の生き方はかっこよくない。
孤独だけど、思い返せば、いつも誰かが助けてくれた。
そして、見えない何かも助けてくれた。きっと。

ありがとう。
創れたことが幸せです。
自分の作品を誰かが見つけてくれた時に、笑顔になってくれるのが、なにより嬉しかった。
ハサミ.jpg
(先月のイベントより 波佐見ギャラリーモンネポルト 重松壮一郎さんの演奏とインスタレーション)

波佐見2.jpg
(たまたま訪れた人々が、音楽と空間に足を止めてくれた時、何かが生み出せているような気がする)

また新しく進みます。一緒に誰かと楽しめるように。空間を喜んでもらえるように。
秋にインスピレーションをもらってます。

恥ずかしいですが、以前より、自分のことが好きになりました。
今日は、秋の田んぼの黄金色の稲穂にも、空に輝く半分のお月様にも、ありがとうと言いました。

IMG_5608.jpg
(秋に訪れる宇佐神宮)

posted by ゆきこ at 22:14| Comment(0) | 日記
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